社会規範と市場規範

社会規範は、人と人とのつながりを示し
市場規範は、お金の授受によるつながりを示す

これまでの会社は市場規範に基づく内容がほとんど。給与によるところが大きかった。それが社会規範の関係性構築へと動き始めている、特に若い世代を中心にやりがい・働きがい・等が求められるようになってきたと言える。これは現在の主流でいうとSDGsのようなものとも合致している。
 それにしても社会規範としての関係性を持った組織の方が事業効率や事業推進の精度が良い。誰もが社会規範としての人と人とのつながりや、地域社会と会社のつながり、必要とされ、求められる、いわゆる承認欲求にも近い「つながり」を重要視してきている。ただし、やり方を間違えてしまうと、社会規範として構築しようとしていたものが瞬時に市場規範に切り替わってしまい市場規範に切り替わるとなかなか戻ることができない。

<例1>悪びれる気持ちがなくなる

 託児所の迎えが遅い親御さんに罰金制度を設けると最初は気をつけようと思うが次第にお金を払っているのだから別に遅れても構わないだろうという風潮が出始め、託児所は罰金制度の廃止を行うことになりました。
 しかし罰金制度を廃止したところで親御さんのお迎えが遅れなくなるということもなく逆に親御さんのお迎えの遅刻は増えてしまった。

 最初は迷惑をかけないようにと、遅れながらも気をつける心の働きかけがあったが、罰金という形でお金を徴収していくと「悪びれる気持ち」さえも無くなってしまったという話。

<例2>

「1万円札」と「1万円分のプレゼント」と「プレゼント」
何かの御礼としてあげるものとして上記3つの事例がある場合

①1万円札
 労力に対しての対価が1万円だと判断され考え方の規範が「市場規範」の位置づけになり労力の範囲が受け渡された側において決められてしまいます。

②1万円分のプレゼント
 金額があからさまに分かるような内容になると前述と同じように「市場規範」の位置づけとなり「1万円分の御礼かぁ~。」という判断になる可能性があります。勝手に受け手側が判断してしまう。

③プレゼント
 実は何かの対価として御礼を差し出すときに最も効果的なものは価値が見えないものをプレゼントすることにあります。そちらの方が感謝やモチベーションも受け取った側からはメリットとなります。

まとめ

 社会規範と市場規範というと非常に難しくなりますが「人とのつながり」「対価を得るためのつながり」このあたりを如何に人とのつながりを大切にしていくかがポイントになります。
 今、企業は人とのつながりを強化した会社構造に切り替えています。それは日本の働き方改革にも同じことがいえます。

いきがい・たのしみ・やりがい・・
自分のためでなく
誰かのために
社会貢献のために

この価値観から企業の進むべき指針を読み解き
企業として打ち出す方針がマッチングしていることが
これからの組織を動かす大きなカギとなりそうです。

家造りを安くすることが、これからの消費者にとって本当に良いことなのか
それよりも10年後~20年後の環境の事を考えた取り組みを行う会社から買うことがメインとなるのか
世界の企業たちは先を見据えた事業展開に入り始めました。