リノベーション コンサルティング事例②

女性コーディネーターによるリノベーション提案で成功した会社

2014年頃、ある住宅リノベーション会社の社長から、「もっとお客様に寄り添ったリノベーション提案をしたい」という相談を受けました。当時のリノベーション市場では、自由設計やパッケージプランが主流でしたが、「インテリアや壁紙の選定など、細かい部分を相談できる人がいるとお客様が喜ぶのではないか」との考えから、女性のインテリアコーディネーターを活用した新しい提案スタイルを構築しました。

女性目線のデザイン提案が好評

特に一次取得者層(初めて住宅を購入する層)では、住宅のデザインや動線に対する関心が高く、その多くを女性が主導して検討するケースが統計的に多いことがわかっていました。そこで、女性のコーディネーターが直接お客様と対話し、

  • インテリアのカラーや素材の組み合わせ
  • 生活動線を考慮した家具や収納の配置
  • 壁紙や照明のセレクション など、細かい部分まで相談に乗る仕組みを導入。

お客様もコーディネーターも実際に結婚し、家庭を持つことで、「実生活での利便性や快適さ」を重視した提案ができたことが、特に好評を博しました。

海外トレンドを先取りする仕組みづくり

また、女性コーディネーターのスキルアップの一環として、世界的なインテリアデザイン展「メゾン・エ・オブジェ(Maison et Objet)」への海外研修も実施しました。

メゾン・エ・オブジェは、毎年フランス・パリで開催される世界最大級のインテリア・デザイン・ライフスタイル関連の展示会で、家具、照明、テキスタイル、ホームデコレーションなど、多岐にわたる最新のトレンドが紹介されます。世界中のデザイナーやブランドが新作を発表する場としても知られ、ここで発表されたトレンドは約半年後に日本の市場や雑誌で取り上げられることが多いのが特徴です。

この研修の最大のポイントは、ここで発表されたトレンドが半年後に日本のインテリア雑誌や市場に反映されるということです。つまり、日本の市場がトレンドを認識する前に、最新のデザインやスタイルを先回りして取り入れることができるため、

  • 他社よりも早くトレンドを知ることによる差別化
  • 感度の高い女性顧客や奥様層への訴求力向上 を実現しました。

継続的な受注につながるブランディング

この取り組みの結果、「女性目線のデザイン提案ができる会社」としてのブランドが確立されました。自由設計やパッケージ化されたリノベーションとは異なり、個々のライフスタイルに寄り添った提案ができる点が評価され、10年経った今でも安定した受注につながっています。

この事例から学べるポイントは、

  • 市場のニーズを的確に捉え、ターゲットに合った提案を行うこと
  • 海外トレンドを先取りし、他社との差別化を図ること
  • 顧客との密なコミュニケーションを通じて、よりパーソナライズされた提案を行うこと

このような手法を取り入れたい企業様がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください!

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