住宅照明デザイン2025――素材感と主役づかいで暮らしが変わる
1. はじめに――洗練された照明トレンドと、ほんの少しの飽和感
この数年間、住宅照明のトレンドは劇的な入れ替えを繰り返すというより、少しずつ定番や使い方が磨かれてきました。器具の幅は広がり続けていますが、使い方のバリエーションや素材感が成熟したぶん、「どれもオシャレだけど、逆に選びきれない」「飽和しているようにも感じる」という声を耳にする場面も多くなっています。
昔からインテリアや照明の勉強を続けてきた人ほど、「自分の知識は現場で通用する」と思いがちですが、実際には消費者ニーズとズレてしまうことが少なくありません。どこから情報を仕入れているか、どんな視点で提案するかで、その“ズレ”の大小は大きく変わります。
このコラムでは、素材感の活かし方、主役使いのテクニック、そして情報収集の重要性も踏まえ、現場や暮らしで真に役立つ内容を濃く掘り下げていきます。
2. 情報の取り方が空間価値を決める――“何を参考にするか”で差がつく
照明やインテリアに関する知識は、本や資格勉強で得た瞬間は新しくても、数年経たずに古くなってしまうことが多いものです。特にトレンドは、まず海外の展示会――「メゾン・エ・オブジェ」や「ミラノサローネ」など――で先に打ち出され、その後日本にも波及することがほとんど。現場で“今”本当に選ばれている照明や使い方を掴むには、「どこから情報を得ているか」にしっかりこだわることが欠かせません。
- メーカー公式サイトとブランドギャラリーを見る
最新の素材感や使い方、施工事例・暮らしへのなじみ方まで、本物の空間写真で確認できます。ルイスポールセンのPH 5 ペンダント公式ページ（https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private/pendants/ph-5）は、ダイニングやリビングでの主役使い例や配置の工夫が詰まっています。 - SNSや住宅系ポータル・施主の本音投稿をリサーチ
InstagramやPinterestで「#照明」「#ペンダントライト」「#マイホーム」で検索すれば、リアルな家庭での使われ方や雰囲気・工夫・満足点・不満点まで含め、施主目線の体験が見えてきます。 - 「メゾン・エ・オブジェ」や欧米の展示会レポートを先取り
まだ国内カタログや資格講座等では扱われていない最新素材・デザイン・機能が先に出てくる。数年後に日本でも定番化するアイテムが早期に発信される場所なので、毎年アップデートする感覚の情報収集が重要です。 - 口コミ・レビューサイト、住人コメントも要チェック
スペックだけでなく、本当に日常使いで感じた評価や“意外な落とし穴”も提案力を底上げします。
こうした複数の情報源にアンテナを立て、「本当に今の消費者や住み手が何を選び、どう使い、何に満足しているか」を感じ取り、それを自分の言葉で伝えること――これが現場で結果を出す“プロの差”に直結します。
3. 素材感のある照明器具はどこにどう使うとアクセントになるか？
木、ラタン、布、石など自然素材の照明は、以前よりも住宅の現場で“アクセントづかい”されることが格段に増えています。大事なのは「どこでどう使って、部屋がどんな風に変わるか」という視点です。
- ダイニングで木製フレームのペンダントライト
食卓上でほんのり暖かい色の光を放ち、テーブル周りが家族の憩いの場らしく柔らかい雰囲気に。木の質感が食事シーンをさりげなく引き立てます。 - リビング・寝室にラタンや布シェードの照明
日中自然光にも馴染みやすく、夜はランダムで優しい影を生み、くつろぎや癒しの空気感に。リゾートホテル的な余裕を自宅で再現できます。 - 石やセラミック素材の照明を玄関や廊下のワンポイントに
玄関脇や壁際のニッチ棚などで主役使いすると、空間全体に“特別な場所”らしい個性と高級感が一瞬で加わります。たくさん並べるより、象徴的な一点使いが今の主流です。
素材感照明は、どこか一ヶ所にアクセント的に配置するだけで、部屋全体を豊かにし、毎日の生活にほのかな温かさや個性を与えます。
4. 海外ブランド照明＋ダウンライトの組み合わせが生む“主役効果”
多くのインテリア事例で見かけるのが、「海外ブランド照明を主役で使い、そのほかはダウンライトでシンプルに支える」スタイルです。
- PH 5 ペンダント（https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private/pendants/ph-5）
ダイニングの中央に一点吊るすだけで家庭内の食事スペースが特別な空間になる。デザインと素材感が際立ち、視線が集まりやすい主役照明です。 - FJ Elements ペンダント（https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private/pendants/fj-elements-pendant）
色彩やサイズのバリエーションが豊富で、家具・内装との相性も考えやすい。玄関や玄関周りのアクセントにも使いやすいです。 - VL45 ラジオハウス ペンダント（https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private/pendants/vl-45-radiohus-pendant-v3）
柔らかな曲線フォルムで、廊下や和室のワンポイントにも主役性・豊かさを与えることができます。
主役照明で空間の核を作り、ベースライト（ダウンライト）は快適性と明るさの裏方にする。これが今の「メリハリある空間演出」の王道です。
5. 器具選び・アクセントづかいは“素材・場所・組み合わせ”で決まる
器具選びの基準は、「素材感」「場所」「他の照明とのバランス」の三点で決めると失敗しません。
- ダウンライトは空間全体のベースとしてさりげなく配置、派手な主張は控える
- 素材感照明はダイニングやリビング・寝室のくつろぎゾーンや、玄関・廊下のワンポイント使いが効果的
- デザイン抜群のペンダントライトや主役照明は「一点主役使い」で象徴性UP、複数並べず“引き算”の美学
- 全体照明を増やすよりアクセント使いで空間の個性・温もり・今っぽさを演出
使い方や組み合わせの工夫は、メーカー公式サイトの事例写真や世界の展示会発表モデルからいろいろヒントを見つけて応用してみてください。
ルイスポールセン製品一覧（https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private）
まとめ――素材感・主役づかい、そして情報源のアップデートこそ“空間を豊かにする力”
今の照明デザインは、「流行の器具を集める」だけではなく、「どこで使うか」「どうアクセントを付けるか」、なにより「どこから新しい情報・事例を仕入れているか」が決め手です。
本や資格勉強の知識はすぐ古びてしまう。だからこそ「メゾン・エ・オブジェ」や「ミラノサローネ」など世界の展示会、SNSや住宅ポータルのリアルな本音投稿、そしてメーカー公式の現場提案を毎年アップデートして自分のものにすること――提案・空間づくりのすべての質が上がります。
素材感のある照明や主役照明の組み合わせは、今や暮らしの“舞台化”を実現する鍵。暮らし手やお客様それぞれの価値観にあわせて、どこで・どう使うかを追求し続けてほしいと思います。
▼参考URL
PH 5 ペンダント商品ページ：https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private/pendants/ph-5
FJ Elements ペンダント商品ページ：https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private/pendants/fj-elements-pendant
VL45 ラジオハウス ペンダント商品ページ：https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private/pendants/vl-45-radiohus-pendant-v3
ルイスポールセン製品一覧（カタログトップ）：https://www.louispoulsen.com/ja-jp/catalog/private