危機感を感じているのは社長ではなく、社員である事実

社長、社員の声に耳を傾けてるって本当に言えますか?

baby listening in black headset

多くの会社が事業再編促進を進める中で、社内では「さまざまな調整」が必要になってきています。経営陣と社員の距離感が近い会社であっても、本当の意味で「現場の声に耳を傾けることが出来ているか」また「現場の声を通じて解決に結び付ける為の手立てを検討出来ているか」が見えていないことに気づけていないかもしれません。

本当のことは、なかなか話さない社員

社員は常に会社からの「評価」がつきまとっています。その評価の指標が曖昧であるときに、社員はその指標を「上司・上長」に求めていく傾向にあります。
そして、その上司たちはマネジメントに回っており、現場サイドの実務の声を本質的に捉えるのが難しい立場に変わってきています。いくら社員の声に耳を傾けようとしても、このサンクコスト(積み上げられた関係性)は簡単には崩せません。よって、聞いているつもりになっていても、本当のことや考えていることが通常時(普段の通常業務を行っている日常において)に露呈されることはほぼありえないという感覚を持っていた方がいいでしょう。余計なことを言って評価が下がれば意味がないからです。

経営者がすべきこと

person standing near the stairs

現場の声に耳を傾けることは、ハッキリ言って外部の力を入れなければ社長自身がいくら奮闘してもままならないというのが正直なところです。
そうなると経営者は一体何をすべきなのかというと、実は最も簡単かつやらなければならないことは明確になっているのです。

経営者がすべきことは「事業ビジョン・経営ビジョン」

事業ビジョンや経営ビジョンを明確にすることなく社内の改革を行うことはありえません。いついつまでに、どんな状況まで持って行くか、それまでにどんなフォローを現場にしていくか。その経過で現場の声をどのように抽出していくか。何をするにしてもビジョンがなければ始まりません。なんとなくでやろうとしても、まったく同じ志・方向性で社員の人たちがしっかりと考えて行動してくれる・・・なんてそんなわけがないのです。

もう少しお伝えしておくと、ビジョンをどのようにつくれば良いか分からない。という部分から始めていかないと、ふわっとしたビジョンを経営者の頭の中にだけ置いているようなことになってしまいます。

歴史映画のワンシーンで
男3人がリーダー格の男に言われて、目的地までついていくシーンがありました。残り2人はどこに向かっているのか分からないままついていきます。
・・・何の為にいくのか。
・・・どうゆう目的でいくのか。
男2人はリーダーに目的地を聞いても答えてくれません。2人はリーダーを信じて、忠誠心と大義を掲げていたリーダーについていくだけです。
これは現代社会で通用するでしょうか?

社員もまたすべきこと

brown wooden i love you letter

先程の映画の話とは異なり、聞いても答えてくれない経営者は、もしかしたら目的地を見定めていない可能性があります。そうであれば社員の中でも経営陣に近い役職を持っている方は率先して、不明瞭な部分を明確にしていく作業が必要です。社員がついていけないからです。昔の理念や講義を大事にしていた時代は、ある程度、市場も豊かだったので何とかなりましたが・・変革の時代に目的地を見定めていないのは「遭難」と同じことです。

社員は経営陣が打ち出す方針が不明瞭であれば責めるべき

不明瞭である点が少ない場合、社員としての役割を担うことが求められます。その役割とは、残った不明瞭な点を補填することと、ほかの社員たちが方向性の共有を図ることが出来るように努めることです。

社員は他の社員へ共有することも義務

危機感を感じられるのは社員である事実

red and white stop road sign

方向性を打ち出すことが命題である経営者は、社員全部に方向性が共有されているかを察知・認知することは大変難しい課題です。
また、この方向性が共有されていないことは会社存続の危機につながるものですが、共有されているかどうかを判断できるのは当の社員たちだけなのです。

社員たちは、危機感を感じ、経営者からは「批判」とも取れる意見を言い始めるものも出てきます。それをただ否定的な意見を言っている厄介な社員と見過ごしてしまうのは問題です。もし放置しておけば、気付いたときには手遅れになってしまいかねません。

霧の深い航海で、船室から海の状況を見ずに指示するような経営はヤバい

社員が声を出し、意見を出せる環境をつくるには?

person on hammock

環境づくりは、経営者の命題です。
言い訳できるような環境が続けば、社員も事業も成長を見込むことはできないでしょう。言い訳ができるような環境を例としてあげるのであれば・・・

・設備機器が古い
・ルールが古い
・やり方が古い
・商品・商材が悪い
・無駄・手間が多い
・残業が多く、心身が休まらない

投資や環境改善も経営陣の責務ということが出来そうです。その環境づくりをどうやっていくかは、現状の課題を見つけ出し、優先順位をつけて解決していくしか道筋はないのです。細かなようですが、時代の移り変わりと共に変化は必要不可欠です。