【多能工を活用するなら!】「価値」で売れなければ工務店経営は続かない

現場では「多能工は大工より日当が高い」というのはよく知られた話です。
大工が2〜3万円に対して、多能工は2.5〜3.5万円ほどが目安。確かにコストは上がりますが、それでも採用が進んでいるのは「人手不足で現場を止められない」からです。工期を守るためには、多少高くても人材を入れざるを得ません。

しかし問題は、そのコスト増を工務店がどのように扱うかです。施主から「安く建てたい」と言われるままに請け負えば、結局は利益を削ることになります。現場の人件費は確実に上がっているのに、販売が従来通りでは経営が持ちません。

必要なのは「現場改革」と「販売改革」を両輪で進めることです。多能工を活用して施工効率を高める一方で、販売の現場では「安さ」ではなく「価値」で売る体制にシフトしなければなりません。不動産的価値=資産性を担保する住宅、たとえば長期優良住宅、ZEH、レジリエンス性能を備えた住まいを提案することで、「この家は将来も価値が下がりにくい」という納得感を施主に伝えられます。 言われたままの家づくりではなく、工務店が主体的に「提案型」へ転換していくこと。これこそが、現場のコスト増と経営の持続性を両立させる道だと考えています。

参考:現時点(2025年)の職人日当単価の目安

区分日当単価の目安(税・諸経費除く)備考
大工2.0〜3.0万円熟練度・地域差あり
多能工2.5〜3.5万円複数の技能を持ち、即戦力性が高い
その他職種(左官・設備等)2.0〜3.0万円前後地域・需要により変動幅が大きい

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