建設業界CO2排出量「見える化」の動き
建設業界CO2排出量「見える化」の動き
建設関連では、大手ゼネコンが手掛ける案件に対し、
建物自体が環境に与える影響を評価する米国の「LEED(リード)認定」の取得を進めているという。
エコリーフなどEPD認定を受けた建設用鋼材を一定数使うとLEED認定の取得に有利に動く。エコリーフ認証を得た約2800の製品の2割が建材関連。
上記記事:日本経済新聞より
設計実務者にとって「環境」「健康」「ストック活用」に関する知識は、必須の要素になっている。ここでは、性能評価システムについて解説していきます。
英国のBREEAMが最古の評価制度
CASBEE&LEED認証国内累計数
環境性能評価システム
CASBEEとは
CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)とは、地球環境問題の改善を目的に日本で作られた、建物の環境性能を評価するための評価システムです。
「S」「A」「B+」「B-」「C」の5段階で格付けします。
(出所:一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構)
LEED認定とは
LEED(リード)認証とは、米国グリーンビルディング協会が開発した環境評価システムです。(アメリカ発)評価内容は建物運用、敷地利用、省エネ効果です。
LEED認証を受けた建築物は、省エネで環境への負荷を減らし、資産価値を高めることからも、今後も商業ビルを中心に、新築、既存建築物問わず広がっていきそうです。
CASBEEとの違い
CASBEEとLEEDの特徴
CO2排出量「見える化」に取り組むメリット
・地球環境に貢献
・環境負荷の低減にに取組んでいるかをアピール
・建物の価値を向上
・顧客の満足度向上につながる
・企業価値の向上につながる
・サステナビリティに関する付加価値で保有物件を差別化
不動産・住宅会社として
CO2排出量の見える化は、不動産、住宅会社が環境負荷を削減するための第一歩です。CO2排出量を把握することで、エネルギー効率の改善や再生可能エネルギーの導入など、具体的な対策を講じることができます。
変化する消費者の意識
顧客は、環境に配慮した企業を選ぶ傾向が強まっているため、CO2排出量の見える化は、企業の信頼性を高め、顧客の満足度を向上させることができます。